ヘルペスで有名な症例は単純ヘルペスウィルスから発症するものが多いですが、ヘルペスウィルスは非常にたくさんの種類があり、単純ヘルペスウィルスから発症する病気に比べてマイナーではありますが、重度の症状が出るものも決して少なくありません。
■ヒトヘルペスウィルスの種類
人に感染するウィルスはヒトヘルペスウィルス(HHV)と呼ばれ1から8型まで存在します。その中には前述の単純ヘルペスウィルスも含まれます。このサイトで主に解説したのは「HHV-1」と「HHV-2」でした。それらを含め、すべてのHHVを列挙してみます。
HHV-1 : 単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)。口唇ヘルペスなどの病原体です。
HHV-2 : 単純ヘルペスウィルス2型(HSV-2)。性器ヘルペスなどの病原体です。
HHV-3 : 水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)。水痘や帯状疱疹の病原体です。
HHV-4 : Epstein-Barrウィルス(EBV)。伝染性単核症の病原体です。
HHV-5 : サイトメガロウィルス(CMV)。
HHV-6 : 突発性発疹の病原体です。
HHV-7 : 突発性発疹の病原体です。HHV-6より発生は少ないです。
HHV-8 : 同性愛の男性で感染している割合が高く、男性間の性行為で感染し、HIV感染者でのカポジ肉腫の発生に関与していると考えられています。
さらに以下では、その中でもHHV3からHHV5までのウィルスに感染した場合の症状を簡単に説明したいかと思います。
■水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)
人に対して水痘(水ぶくれ状の発疹)と帯状疱疹(発疹が帯状に連なるもの)を引き起こすウィルスです。初感染時に水痘を引き起こす性質があり、潜伏後に免疫力が低下すると表面化します。
■Epstein-Barrウィルス(EBV)
悪寒、発熱、頭痛、吐き気、咽頭痛、のどやリンパ節の腫れ、しばしば発疹を伴う伝染性単核症の原因となるウィルスです。ヘルペスウィルス群の中でも特に症状が多岐にわたるので、気をつけるべきでしょう。
■サイトメガロウィルス(CMV)サイトメガロウィルスは感染者の唾液や尿、精液や母乳といった体液全般から感染する非常に感染性の高いウィルスです。誕生前の胎児に感染する例があるほどの強い感染性と、肺炎や髄膜炎など重篤な症状を起こすので注意が必要です。
先天性サイトメガロウィルス感染症、サイトメガロウィルス肺炎、サイトメガロウィルス髄膜炎などのサイトメガロウィルスによって引き起こされる病気の症状はいずれも重篤なため注意が必要です。
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